ポスト鬼滅の刃って何??

鬼滅の刃の勢いが止まりません、上映から3週間で興行収入46億円という驚異的な記録を打ち立てたかと思えば、勢いそのまま2001年からずっと歴代1位を守り続けてきた『千と千尋の神隠し』をあっさりと抜き去り、今や興行収入前人未踏の興行収入400億に到達しようとしています。
一方で『ポスト鬼滅の刃』として呼び声の高いのが、最近急激に人気をというより知名度を上げてきたのが呪術廻戦。呪術という文字通り『対呪い』に特化した能力を駆使して呪いを撃退していくジャンプ王道のバトル漫画です。

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『呪い』っていうありそうでなかったテーマが斬新なのと各キャラクターが個性的で楽しんでいるんですが、呪術廻戦の人気に合わせたように現在、パクリ疑惑が浮上しています。

パクリって犯罪なの?

そもそものお話ですが、パクリが犯罪とされるのかどうか。オリジナルの権利を侵害するのですから道義的になんとなくあかんのはわかりますが、犯罪とかそういう面ではどうなんでしょう。
パクリによる犯罪性、それは著作権侵害というものが該当します。名前はよく聞きますよね、著作物というのはあらゆる映像や歌詞、もちろん漫画にも発生するもので、確かにパクリ=著作権違反という構図は成り立ち得ます。

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ただ、パクリは原作側(著作権者)がこれは自分のパクリですと言って、それが認められて初めて罪になる親告罪です。しかも、たとえそれが相当程度パクったように見えたとしても、パクった側がオリジナルの作品として昇華したものだと周りから認められていれば、それはパクった事にはなりません。今回のケースは正にこれで、たまたまアングルが似ている技のしぐさが同じなど捉え方次第ですが、個人的にはこじつけに近いレベルにしか見えません。 

バトルものの漫画は全てドラゴンボールのパクリ

そもそも時間無くてコミックスを精読しない僕にとって、漫画=アニメです。なので、余程の事がない限りパクリだと思う事はありません。逆にパクリをウリにして堂々大人気の銀魂なんて例もあるくらいですから、原作者が文句言うならともかく周りがとやかくいうなというのが率直な感想です。
一方で、これパクリじゃない?と気づける人は余程人気作品のアラを探すのが好きな人でもなければ、一生懸命コミックス等を読み込んでいる訳で、好きだからこそいじる、そう『小学生の時に好きな女子をいじめる男子』のような心理、つまり愛情の変遷した一つの形だといえます。つまりパクリと批判する人も呪術廻戦を好きなファンの一人なのです。
それはさておき、パクリってどこまでがパクリなんでしょう。アングルとか、キャラとか設定とか、漫画だけを捉えてもこれだけ数えきれないくらい世の中に漫画があふれているんですから、何かが何かに似ているという事はある程度は致し方ないのかもしれません。それでもそれをパクリとするなら世の中のバトルものは全部ドラゴンボールの、もしくはジャンプ漫画いずれかのパクリだと言えます。

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様々な点がありますが、象徴的なのが『かめはめ波』。か・め・は・めの発声と共に体内の気を練り、最後のはと共に一気にそれを放出する、老若男女多分誰も知らない人はいないってくらい有名な孫悟空の必殺技です。
じゃあこの指をピストル型にして、気じゃなくて霊気を練って放てば、幽遊白書の霊ガンに、溜める時間を短縮するとストリートファイター波動拳になります。
肉弾戦がバトルの殆どを占めるドラゴンボールが源流にない刀や武器を使うバトルものというなら魁男塾、時代劇ものの剣劇バトルというならるろうに剣心といった具合に、つまりどれだけ独創的なジャンルを作り出したとしても全く被らないものを作り出すのはもはや不可能なんです。

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一方でかめはめ波が出せる人いますか、霊ガンでも螺旋丸でもゴムゴムのピストルでもなんでもいいです、ジャンプバトルの必殺技が出せる人がいれば是非教えてください、菓子折り持って弟子入りします。
漫画の主人公たちもただ単に必殺技が出せるわけではありません、作中における修行は勿論、気を練る、霊気、チャクラなどの放出する事物の設定があって、初めて手からビームが出るんです。ここが被っていなければ技が似通っていてもそれは別物だし、このビームが出る理屈に説得力がなければ必殺技は出てくれません。
一事が万事そういうもので、一つの物語にはキャラクター、設定、環境、時代背景、境遇、特徴・個性などがそれぞれに存在していて、どれか一つくらいは近似してしまうと同時に、別の独立した作品を作ろうとすれば、どれだけ同じに作ろうとしても別の人が考えて描いている以上、別のものにならざるを得ないんです。
世の中に溢れる数多の作品はどれかの模倣であり、絶対に別のものでもあるんです。

煽る事で人気<知名度が生まれる

ポスト鬼滅の刃、この言葉の時点で違和感を感じる人も多かったのではないでしょうか。面白いアニメを普通に面白いというのはわかりますが、鬼滅の刃とは同じジャンプ連載のバトル漫画というほかは時代背景も能力も主人公なども全て違います、大体上述の通り鬼滅の刃まだまだ絶好調やし。これ何かに似てませんかね。
受ける感覚としては『来年の流行色』と酷似しているというのが率直な感想です。

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来年の流行色、最近は全く言われなくなりましたが二昔前ほどは必ずと言っていいほどマスコミ各社は預言者のように来年の流行色を発表し、お店には今年の流行色の服が並び、そして流行に敏感だという人たちがこぞってそれを買って、着て街を歩く。個人的に流行とは無縁だったのもあって、昔から違和感しか感じていませんでした。
アパレルブランド各社も色を決め打ちできなければ在庫が膨らんで仕方ないなど諸事情はあるんでしょうけど、公然と世論を誘導していたのは間違いのない事でしょう。思惑と手法はこれとほぼ同じと言えるのではないでしょうか。

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面白いものを面白いと伝える、それ自体に何ら問題は感じません。むしろ売る側としても宣伝を依頼している部分はあるので、普通に仕事しているだけといえます。
じゃあ、ポスト鬼滅の刃というのは。
これは鬼滅の刃の次を求めることの表出であると考えられます。鬼滅の刃は絶好調で好きな方は好きなまま、原作は完結を迎えたとはいえ人気が陰ったわけではありません。
ただ、煽る側にしてみれば歴代興収ランキング1位などセンセーショナルな話題を飾った時点で一旦完結してしまったのです。事実、一時期はアニメ、コラボ商品、主題歌の歌手、声優、ありとあらゆるものが鬼滅の刃一色でしたが、最近はすっかり落ち着きを見せてきた感があります。代わって出てきたのが『ポスト鬼滅の刃=呪術廻戦』でした。
今回の騒動はパクリの程度というよりも、自然発生的に人気が定着するより先に煽動され、知名度を先行させ過ぎたために本来取るに足らないような些末な問題だったものが必要以上に騒がれてしまったというのがそもそもの発端だといえないでしょうか。

まとめ

今回はこれで以上です。
映像作品って最近のものはフル3Dだったり、CGで作成するのが当たり前だったりと、美しく魅了されればされるほどその製作費は膨大なものになるのだろうことは容易に伝わってきます。だからこそ多額の制作費分稼ぐ必要があるというのは理解できるところですが、過度に煽って無理に人の流れを作ろうとすることで当該作品自体の評価を下げてしまっては元も子もありません。
まあ、パクリ疑惑というのは程度の差こそあれ、これだけ著作物が世の中に溢れかえる中なら探せば似ているものなんていくらでもあるだろうし、そもそも練習の過程では余程の天才でもない限り誰かの模倣から始まるので、似てくるのは自然と言えるのかもしれません。

呪術廻戦見るならやっぱりU-NEXT。これだけ人気のアニメなので、VOD各社取り扱いがあるんですが、31日のお試し期間がついてくるので、その間に一気見がお得。その間に気になる番組はストックしておいて、気に入るのがなければ忘れずに解約すれば実質無料で楽しむことが出来ます。