シン・ウルトラマン見に行ってきました。感想とか(ネタバレ含む)

シン・○○というのを見ると俄然連想させられるのが、『シン・ゴジラ』。

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あのエヴァンゲリオンの生みの親でもある庵野秀明作品という事もあって、邦画の実写では珍しい興行収入82.5億円をたたき出した大ヒット映画となりました。
今回はそんなシン・○○シリーズとしては第2弾となるシン・ウルトラマンを早速見に行ってきましたので、その感想をレビューしていきます。



キャスト

主なキャストはこんな感じ。(公式HPより転載)

神永新二:斎藤工
浅見弘子:長澤まさみ
滝明久:有岡大貴
船縁由美:早見あかり
宗像龍彦:田中哲司
田村君男:西島秀俊
小室 肇:岩松了
早坂:長塚圭史
大隈 泰司:嶋田久作
狩場 邦彦:益岡徹
中西 誠一:山崎一
加賀美:和田聰宏
政府の男:竹野内豊
メフィラス:山本耕史
ザラブ:津田健次郎

主人公のウルトラマンが斎藤工、ヒロイン長澤まさみ、次々と襲ってくる禍威獣(カイジュウ)に対抗すべく結成された禍特対(カトクタイ)隊長に西島秀俊、他にも名前ははっきり知らなくても何かの作品で必ず見たことがあるといった演技派が一堂に会する正に邦画オールキャストと言ったそろい踏みです。(以降ややこしいので、怪獣と統一して書いていきます。)

ストーリー

全体的にONとオフの切り替えがはっきりしていて、全体的に間延びしていない印象。登場する敵役の禍威獣は全部で8体、内6体は既に禍特対によって討伐された後で、既にとんでも怪獣が襲来してえらいこっちゃな事、禍特対というのが少なからず優秀でそれなりに戦果を挙げているところからストーリーが進行する為、自然と物語の世界に没入しやすくなっています。


電撃オンラインより

後半はただ単純に怪獣が暴れてウルトラマンが倒して終わり~、ではなくて宇宙人(外星人)が人間サイズで接触し、積極的にコンタクトを取り、人間の浅ましい部分を利用しようとする、ウルトラマンはそれを阻止するといったところが従来の基本的に1話完結型のウルトラマンのストーリーでは見られない斬新なところに見受けられました。

また、庵野秀明監督作品に大体共通して言えるのが、ものっすごい理屈っぽい。超重量が突然空から降ってきたらどうなるのか、放射能まき散らしながら移動する怪獣の後始末、中には何で怪獣は日本にばっかり表れて日本ばっかり襲われるのかなど、原作から引き継いでいる謎をそのまんま自虐的にネタにしている一節があったりと、解説に納得がいくかいかないかは別にして疑問点には一応全部答えておこうとするスタンスはちょっと笑えるポイントでした。ただ、その説明役になる有岡大貴の説明臭さがちょいちょい目についたのが少し残念ですが、逆に誰なら説明臭くなく演じれそうかというのも浮かばないので、難しい役だったという事で納得。

アクション

怪獣バトルはかなり健闘

アクションはいい意味で期待を裏切られた印象です。対比として考える作品は2つ、シン・エヴァンゲリオンとシン・ゴジラ。世界的に通用するかとかそういう意味ではゴジラVSコングと比較するところだと思うんですが、僕自身ゴジラVSコングにアクション以外それほどいい印象を持っていないのと予算の桁が違うので、比べても仕方がないといったところです。

シン・エヴァンゲリオンのCGバトルは数少ない本作品のがっかりポイントでした。仮想空間上のバトルという設定だったので敢えてなのかもしれませんが、ラストバトルがこのひょろっとしたエヴァ同士がぶつかり合う姿は正直迫力に欠けると言わざるを得ません。


シン・エヴァンゲリオン劇場版HPより

一方、シン・ゴジラはどうだったかというと昔の特撮同様、基本的に怪獣たちはすり足、光線吐いて東京中をぶっ壊すシーンは迫力があるものの、怪獣自身が動くことはありません。街を移動するだけで十分に威嚇出来て、破壊が出来るゴジラに派手なアクションは要らないのかもしれませんが、ゴジラVSコングがあれだけぬるぬると滑らかに動き回っていたことを考えるともう少し動いてほしかったなという印象は拭えませんでした。

さて、じゃあ今回はと言うと怪獣自身の動きも頑張っていた印象があります。ストーリー上、怪獣は8体

ウルトラマンにあるべきものがない

公開前も話題になっていた点ですが、今回のウルトラマンにはあるべきものがありません。そうカラータイマーです。

バンダイHPより

あれだけの強さを誇りながら唯一にして最大の弱点『活動時間めっちゃ短い』をあれほど周囲に知らしめて戦うヒーローも珍しいですが、今回のウルトラマンにはそれがありません。じゃあ今回のウルトラマンにはタイムリミットという弱点がないのかと言えばそんなこともなくて、リミットはトレードマークの一つでもある体表の模様の色が変化する事で表現されています。つまり、赤=元気⇒青⇒緑=ピンチと言った具合。ウルトラマンらしくないなど賛否両論あるかもしれませんが、相手もバカじゃないのでそんな明確な弱点ひけらかすより、自然にウルトラマンのピンチを表現出来ていると捉えました。

機械系アクションこそ本領発揮

ここまでアクションについてさもイマイチかのように書いてきましたが、じゃあ不満だったのかというとそんなことは決してなく、思う存分楽しませていただきました。この映画で一番見るべきところは機械系アクションになります。
これは初期のエヴァンゲリオンからそうなのですが、出撃、給電、格納などとにかくそういった機械の動作について一個一個過程が描かれているのが特徴的なんです。
今回のシン・ウルトラマンでラスボスはゾフィーが放つ人類殲滅用兵器『ゼットン』となるわけですが、ゾフィーの手を離れ攻撃発射形態へと移行していく様が細かく描かれています。一撃が放たれてしまえば地球どころか太陽系ごと消滅してしまうというとんでもな一撃を放つに至るまでの一つ一つの形状変化はロボットが好きな方もそうでない方も興奮すること間違いありません。

予習は不要

最後にこの映画、ある程度原作の設定を引き継ぐ形で描かれています。なので、ある程度予習していった方がいいのかなどの議論もよく見かけますが、個人的な意見としては予習0で十分楽しめる内容になっています。
ディープなファンにとってはネロンガ・ガボラは個体識別出来る有名な怪獣なのでしょうが、僕程度のライトなファンにとっては『数いる怪獣の内の2体』でしかなく、またそれ以上知っておく必要はありません。
・ウルトラマンはなぜはじめ銀色だったのか
・スペシウム光線のスペシウムとは
・ウルトラマンの体重は
など大体の謎はストーリーを追うごとに自然と解説がなされていくので、初回で疑問点が残る内容にもなっていません。
スペシウム光線はなんかの光線でいいやん、というところも発せられている物質にまで言及して解説してくれますので、前知識はない方がよいと言えるでしょう。